俺様社長に振り回されるのも悪くない
「いつになったら俺の所に来るんだ」
不機嫌な声がした
まさか……私と課長が声のする方をみると、明らかに不機嫌な社長がいた
「おや、珍しい」
課長はいつもと変わらないが
私はそんなに社長を見て穏やかでいられない
『すみません。パンフレットの確認し終わったら、行こうと思ってました』
私が謝ると、私の腕を掴んで歩き出した
『えっ?ちょっと……課長っ』
また挨拶も出来ずに
拉致られるのかと思えば
いきなり足を止めて振り返った
「嫁にもらう時は、ちゃんと香月さんに挨拶しますんで、覚悟しててください」
社長の目線の先には課長
課長は優しい顔で手を振ってくれていた