俺様社長に振り回されるのも悪くない
えっ?
「どんな状況であれ、女一人不安にしてることさえ気がついてない。今の仕事に没頭しすぎて、久里ちゃんの変化に気づいてない」
名取さんは……
名取さんは気がついてくれてるんだと
思うと目頭が熱くなる
『わ、私……妊娠してない。吐いたのも……匂いがした気がして……』
「匂い?」
『毎日帰ってくる社長から甘ったるい匂いがするの……それを思い出すだけで吐き気がする……。この前は口紅が付いてた』
「甘ったるい匂い……口紅……」
少し考えてから名取さんは話し出した
「これからのプロジェクト、遥がチカラを入れてるのは知ってるよね?大きいプロジェクトだから、色んな人達が関わってるんだ。もちろん、その中には女性もいる……」