院内恋愛(旧:恋の階段*タイトル変更しました)
時間が過ぎていく…
眠れない…

今は咳がおさまっているから、早く寝ないと。
蒼介の抱きしめる力の強さは変わらないけど、寝ていない感じがする。
私は明日は夜勤だから朝はゆっくりでもいいけど、蒼介は仕事だ。

寝息の様な呼吸で寝たふりをしてみた。ほんの1~2分したところで、

「ばれてるから、無理するな。身体はこわばってるし、手は冷たいし、眠れないだろう。」

と手を握られた。

その手を握り返したら、

「ちょっとだけ。」

と、蒼介の手がパジャマの上着の裾から入ってきた。

その手は、的確に私を翻弄して、私だけという意識はあるものの、抗えないままに、高い声を上げて身体が緊張して、一気に弛緩した。それを狙ったかのようにかけられた、

「おやすみ。」

という声と、抱きしめてくれる温もりに、意識を手放した。
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