魔法使いの一日
「今日、また転校生が来るみたいよ」

「また!? てか雪どこでそんな情報仕入れたの!?」

「朝ちらほらと生徒が話してたでしょ、あんた聞いてなかったの?」

「うん、全く」


きっぱりと言い切ると、雪は「はあ…」とため息を吐いた。
何でため息吐くの、失礼な。


そんなやり取りをしていると、教室のドアが開き担任が入ってきた。


「お前らー、チャイムも聞こえなかったのかー? さっさと席つけー」


先生は相変わらずの寝癖気味な髪をポリポリとかきながら、眠そうに欠伸をする。


「お前ら情報掴むのは無駄にはぇーから知ってるだろうが、またこのクラスに転校生がやってくるぞ。虐待しないで仲良くするよーに」


だからなんでそーなるんですか、てかするわけないでしょ前代未聞だわ。と、心の中でツッコミを入れる。








< 80 / 155 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop