甘いペットは男と化す
 
またしてもその発言。

今日のケイはやっぱり変だ。

いつもなら、勝手に触って勝手にキスして、人にゴロゴロとすり寄ってくる。


だけど今日のケイは
そんな発言をしながらも、決して自分からは触れては来ない。

まるであたしと自分に、ある一定の距離を保っているようで……。


「そんな困った顔しないでよ」


ケイは苦笑すると、あたしの頬をさすった。


ずっと誰よりも近くに感じていたはずなのに
なぜだか今日は遠く感じる。

こんなに近くにいるはずなのに、まるで他人と思えてしまう。


そう思ってしまうのは……



「何か……思い出したの……?」



ケイが、記憶を取り戻したからなのかもしれない。
 
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