甘いペットは男と化す
 
「え、もうそんな時間……」


ふと時計を見ると、もうすぐ7時を示そうとしている。
と言っても、ケイの会社から考えたら、定時で速攻に家に来た時間。

ああ、もしかして……


「会社で何があったの?」

「……」


やっぱり……。

ケイはあたしが、会社を自宅業務をさせられていることに気づいてしまったんだ。


「何がって……」
「今日、アカリの会社に行ったよ。もちろん打ち合わせで。
 けど、アカリが受付にいなかった」
「あ……うん」
「聞いたら、しばらく休みをもらっている。とか、この前飲みに来てた菅野って子が言ってたけど」
「……」


菅野ちゃん、正直に言っちゃったのね……。

まあ、そりゃそうだ。
口止めなんかしてないし。

さすがに、菅野ちゃんも、あたしがなぜ、いきなりの長期休暇をしているのかは知らないけど……。



「親父が原因?」



その言葉に、つい目を逸らしてしまった。
 
< 244 / 347 >

この作品をシェア

pagetop