甘いペットは男と化す
 





「やっと認められたね……」
「うん」


夜になって、ケイはあたしの部屋へと帰ってきた。

月に一度くらいになっていたお泊り。
それはお互いに、甘やかさないため……会いたいという気持ちをバネにするため。


「これでようやくアカリにいっぱい触れられる」
「我慢したもんね。お互いに……」
「うん」


ソファーで、あたしを後ろから抱きしめるように座っているケイは、ちゅっと頭の上にキスを落とした。


甘い甘い時間。
この時のために、ずっと頑張ってた。


「いつから?うちに来るのは」
「来週の頭からだよ」
「そっか。楽しみだね」
「ちょっと緊張するけど」


ケイと同じ会社に行けるのは確かに楽しみ。

だけど初めての転職に、変わった業種。
緊張しないわけない。


「大丈夫。俺がいるから」
「……うん」


そうだよね。
だからやっぱり楽しみ……。
 
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