婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
まずい…!!
このままじゃ松井くん 殴られちゃう!
私の為の演技なのに、松井くんにケガをさせるわけにはいかない…!
私はとっさに、松井くんを庇うように抱きついた。
「圭司 お願い! 松井くんのこと殴らないで…!」
私は松井くんにしがみつきながら、必死で圭司のことを止めた。
「はぁ 殴るわけないだろ…。殴ったって 何も解決しないんだから…。それより なつ いつまでそいつに抱きついてんだよ…! 早く 離れろよ…。」
圭司がイラついた声で私に言った。
私が松井くんを庇った事がよっぽど気に入らなかったようだ。
私が慌てて離れようとした瞬間、松井くんは私を抱き寄せながらこう言った。
「なつ もう 旦那に俺達のことバレてるんだろ…? なら 早く言っちゃえよ! 別れて欲しいって…。」
松井くんがとんでもない爆弾を落とした。
こんな展開でどうやって松井くんに合わせろというのだろう…。
もう無理だ…。
圭司に演技だって言ってしまおうか…。
でも そうしたら 二度と圭司の本心を確かめるチャンスなんてない…。
あれこれと考えていると、圭司が私の腕を強く引いて私を松井くんから引き離した。
「なつ 帰るぞ…。」
そう言って、圭司は私の手を引いて歩き出した。