婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
「もしもし なつさん? 芹香ですけど圭ちゃんってそこにいる…?」
電話は芹香さんからだった。
私は、一気に胸の鼓動が早くなった。
「芹香さん… 圭司なら、今 シャワー浴びてますけど…。」
「そう ちょうどよかった… あなたに謝りたかったから…。」
「えっ…。」
「あんな嘘ついてごめんなさい。圭ちゃんから聞いたと思うけど、本当はあの日 圭ちゃんとは何もなかったの。なつさんの身代わりでもいいから一度だけ抱いて欲しいって言ったけどあっさり断わられたから…。
圭ちゃん言ってた。ニューヨークから戻ったら なつさんを取り返しに行くつもりだからって。私 悔しかったの…。私のことはあんなに簡単に手放したくせにって思って…。私なんて顔が好みだっただけなのかななんてね…。」
「芹香さん… それは違います。圭司は芹香さんのこと簡単になんか手放してない。芹香さんの夢を応援する為に身を引きちぎられる思いで笑って送り出したんです…。2年も引きずるくらい芹香さんのこと本気で愛してたんですから…。」
私の言葉に、芹香さんはフフっと笑った。
「なつさんって ホントお人好し。そんなんじゃ また 私みたいのに圭ちゃん取られちゃうわよ…! でも 圭ちゃんがなつさんを好きになった理由やっと分かった気がする。ごめんなさい。なつさんは圭ちゃんのこと本当は裏切ってなんかなかったでしょ…。」
「芹香さん…。」
「私ね 今日の飛行機でロシアへ立つの。もう一度、バレーに関わってみようと思ってね…
足を理由に逃げ出したけど、今度は本気でぶつかってみるつもり…。圭ちゃんにね もっと自分のこと大切にしろって言われたし…。もう そろそろ 私も前を見なきゃって思ったの。
なつさん… 本当にごめんなさい。ちゃんと 幸せになってね… それじゃ。」