婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

急いで立ち上がろうとした私を圭司が止めた。

「なつ 。具合 悪いんじゃないか…?」

圭司は私の肩を両手で押さえながら、真剣な表情で言った。

「えっ… あっ 大丈夫だよ。ちょっと 仕事で疲れてるだけ…。」

「そう…。でも 今日は俺がご飯の用意するから、なつは休んでていいよ。」

「私なら大丈夫だよ…。」

「いいから 俺の言うこと聞いて。じゃ 俺
着替えてるから…。」

そう言って圭司は立ち上がった。
歩き出そうとして、圭司はふと足もとのゴミ箱に目をとめた。

「なつ これって…。」

そう言って、圭司が取り出したのは、さっき私が捨てた妊娠検査薬の空の箱だった。

「もしかして 赤ちゃんできた?」

圭司は驚いた表情で聞いてきた。

私は慌てて、圭司の手からその箱を奪い取った。

「ううん。ちょっと心配になっただけで…。
でも できてなかったから…」

私はとっさに嘘をついてしまった。
今はまだ、どうしても勇気が出なかったから。

「なつ どうして嘘つくの? 俺の目ごまかせると思ってる? 本当はできてたんだろ?」

私は、黙って頷いた。

「なつ…。」

圭司はそう言って私を抱き締めた。

「すまなかった…俺のせいだよな。でも ごめん 今回だけは、俺の我がまま聞いて欲しい…
なつには負担かけちゃうけど、赤ちゃん…」

「いや! 聞きたくない!」

私は圭司の言葉を最後まで聞かず、玄関から飛び出した。


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