婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

翌日 仕事が休みだった私は早速、産婦人科へと行ってきた。
圭司も残っていた代休を当ててくれて、一緒に付き添ってくれたのだけれど…。

『…できてませんね。胃の不調の方は、内科で診てもらって下さい。』

あっさりと言い放つ先生に、私は必死で訴えた。

『先生 もう一度ちゃんと診て下さい! 確かに検査薬では反応が出たんです!』

『ですから 何度も言ってるとおり、妊娠はしてません!』

『でも…。』

諦めの悪い私は何度もこんなやり取りを繰り返したけれど、結局 圭司に説得されて、渋々 病院から帰ってきた。

あんなに昨日は大騒ぎして、盛り上がっていたのだけれど、私は妊娠などしていなかった。

私はソファーに腰かけながら、深いため息をついた。

「なつ 元気出せって…。」

圭司が私の頭に手を乗せながら優しく笑う。

「うん でもね ちゃんと線 出たんだけどな…。何でだろう…。」

検査薬に反応が出たら、確実にできてるものだと信じていただけに、ショックが大きい。

「なあ なつ。 線ってさ、ちゃんと二カ所に出てた…?」

「えっ? 二カ所…?」

首を傾げる私に、圭司は箱の中に残っていた説明書を私に見せた。

「うん こことここ。ひとつは終了を知らせる線みたいだから、必ず出るみたいだけど…。」

あ…。
そういえば、線はひとつしか出ていなかったかも…。説明書 よく読まなかったから、てっきり線が出ればいいのかと思ってた。
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