婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
「あっ ほんとだ!」
私は思わず顔をほころばせた。
良かった 会えて…。
見送りを終えた圭司のもとへ駆け寄ろうとしたその瞬間、微笑えみながら圭司の腕に手をかける女性の姿が目に入った。
えっ?
私は驚いてその場に立ち尽くした。
「瀬崎さん!」
固まる私の代わりに、松井くんが声をかけた。
「なつ…!」
顔を上げた圭司は、私と松井くんに気づくと大きく目を見開き、とっさに自分の腕に絡められていた手をぱっと払いのけた。
「えっ? 奥さん…?」
私を見て圭司にそう尋ねた女性は、きっと芹香さんなのだろう…。
なんとなく 私に似ている気がした…。
「俺たち この近くで食事しながら瀬崎さんのこと待ってたんですよ…。やっぱり メール気づいてなかったんですね。」
「あー ちょうどさっきまで仕事の話してたから見てないんだ…。ごめんな なつ…。」
頷く私の前に、芹香さんらしき女性が立った。
「初めまして…。私 圭ちゃんのアシスタントをしている井川芹香です。」
「圭ちゃん?」
松井くんが眉間にシワをよせながら聞き返した。
「あっ 私 圭ちゃんとは高校の同級生だったので…。」
「ふーん なるほどね。」
松井くんが、素っ気ない声で言った。