婚約者はホスト!?②~愛が試される時~

なんとなく、気まずい空気が漂う。
もう この場から立ち去りたくなった…。

「あっ 芹香さんのこと送ってくんでしょ…?
だったら 私 電車で先に帰えってるね。」

そう言って歩き出そうとした私の腕を圭司が掴んだ。

「ごめん 芹香…。 駅まで送るけど今日は電車で帰ってもらっていい? 松井くんもよかったら駅までどうぞ…。」

こうして 松井くんも含めた4人で駐車場へと向かって歩き出した。

私は松井くんと並んで歩きながら、仕事の話をする圭司と芹香さんの後ろ姿を見つめていた。

さっき 芹香さん 圭司の腕に手をかけていたよね…? 二人って今でもそういう関係なの…?

こうして見ていても、私よりも芹香さんの方がお似合いのように感じてしまう。芹香さんの話し方は、とても知的で大人っぼい。圭司との会話も、とてもテンポよく息がぴったりと合っているし、この芹香さんと比べられたら、私には到底勝ち目なんてない気がする。

「お前さ 企画書のイメージ、もう浮かんだ?」

「えっ… ああ 全然浮かんでないかも…。」

それに引き換え、松井くんに振られた仕事の話もまともに返せない私…。
いくら 芹香さんの登場で動揺してるにしてもこれじゃ ダメすぎる…。

そんなことを考えながら歩いていると、突然前にいた圭司が芹香さんの腕を掴んで自分の方へと引いた。

「芹香 水たまり!」
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