婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
「大丈夫ですか…? 私ので良かったらストッキングの予備ありますよ…? 足 気持ち悪くないですか…?」
芹香さんが心配そうに言った。
こんな所でも女子力の高い芹香さんに、ますますいじけてしまいそうになる。
「いえ 大丈夫です…。 私 こういうのあんまり気にならないので…。」
本当は凄く気になるけれど、芹香さんからストッキングを貰う気にはなれなかった。
圭司は、特に何も言わずに黙って私の顔を見つめていた。
「はあ…? お前 男かよ…。ほんと 女子力低いよな…。」
松井くんの言葉にカチンときて思いきり睨んだ。
「松井くんって、ネチネチいびる小姑みたいな性格だよね…。だから 彼女のひとりも出来ないんだよ。」
「てめー ふざけんな…!」
そう言いながら、松井くんはプロレスの技のように私の首に肘を絡めてきた。
「あはは なんか めおと漫才見てるみたい!」
無邪気な顔で芹香さんが言った。
私達は気まずい空気に耐えながら、終始無言で車へと歩いた。