婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
芹香さんは、キャと言いながら圭司に身を委ねてかわした。
「ありがとう。圭ちゃん!」
そう言って、芹香さんは可愛く笑いながら圭司を見つめていた。
なにこれ…。
あまりにも自然で、まるで恋人同士のように見える。
二人の親密さに唖然としていると、私の足もとでピシャという音と冷たい感触…!
「キャー」
「うわっ!」
私の悲鳴と共に、松井くんも声を上げた。
「おまえ 何だよ! 俺にもかかったじゃねーかよ…!」
松井くんに言われ下を見ると、私は深い水たまりにどつぷりと浸かっていた。
「もう ほんと 鈍くせーな。水たまりくらいちゃんとよけろよ…。」
「なによ そんな言い方ないでしょ…! 松井くんが私のこと引っ張ってくれなかったからでしょ…!」
「何だよ。 また 俺のせいかよ…。」
自分でもめちゃくちゃな事言ってるなと思った。これは 完全に八つ当たりだ。
すると、私達のやり取りに気づいたのか、前を歩いていた二人が足を止めて振り返った。