婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
圭司は、黙ったまま車を走らせた…。
車は道をそれて、ふ頭のような場所へと入っていった。
圭司は倉庫の脇に車を止めて、エンジンを切った。
遠くの方にレインボーブリッジや高層ビルがオレンジ色に光っていた。
「なつ…。足 冷たいの我慢してるんだろ? 真っ暗で外からは見えないらストッキング脱いじゃいなよ…。」
圭司が優しく言った。
「うん…。圭司むこう向いてて…。」
私の足は不快だった状態からやっと解放された。
「なつ…。俺と芹香の事だけど…。」
圭司の言葉に私の心臓が早くなる。
「うん…。」
「何もないから…。」
真剣な表情で圭司が言った。
「でも 圭司 芹香さんと腕組んでなかった?
それに いつも 芹香さんにお弁当食べさせてもらってるんでしょ… 何もないって言われても、そんなの見せられたら信じられないよ。」
今まで我慢していた涙が私の目からポロポロと落ちていく…。
「そうだよな…。ごめん。でも腕を組んでたのは不意をつかれたというか…。お弁当も今日は芹香が作ってきちゃってたから食べさせてもらったけと、もう持ってこないように断ってあるから…。」
「うん…。でも 怖い。圭司が芹香さんのことまた好きになっちゃうじゃないかって。」