婚約者はホスト!?②~愛が試される時~
 

前に圭司は、芹香さんとは留学が原因で別れたと淡々と話していたけれど、実際はこんなにも切ない別れだったのかと胸が苦しくなる…。

「大学に入学してからも、あいつはずっと芹香のこと忘れられなくて、どんなに言い寄られても誰とも付き合おうとしなかったよ。あいつも言ってたよ… もう 芹香しか愛せないのかもしれないって…。」 

浩太さんの言葉が、尖ったナイフのように私の胸に突き刺さる。
ここから先の話は聞かなくても分かる。
私が、今最も恐れていること…たぶん そう言うことなのだろう…。
私は、最後の審判を聞くかのように手をぎゅっと握った。

「もう想像がついたかもしれないけど、そんな時、圭司の前に芹香によく似たなっちゃんが現れたんだよ。正直 俺も一瞬見間違うほどよく似てた…。圭司は初めてなっちゃんを見たとき、芹香って呟いたんだ…。それから、なっちゃんのこと目で追うようになって、いつの間にかあいつはなっちゃんに告白してた。でも 二人は凄くうまくいってたし、この事はなっちゃんにはずっと黙ってるつもりだった。
でも 芹香が現れた以上、なっちゃんにだって知る権利はあるよな…。」

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