穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「じゃこれ切って」

と、冷蔵庫からトマトを一つ出して、まな板と包丁を用意してくれた。

トマトを洗い食べやすい大きさに切る。

「孝徳って料理するの?」

手際よくチーズをお皿に盛りつけるのを見て聞いた。

「時間があったらするかな、なんで?」

「一人暮らしの男性の家にトマトがあって、おつまみに使うって言うのが使い慣れてるのかと思ってね」

「野菜は自分で食べないとなかなか食べれないから、割と野菜室充実してるよ」

「そうなんだ。じゃ今度手料理ご馳走して」

と、女性の私が言うことじゃないな。って思いながら言ってみる。

「いいよ。なに食べたい?その代わり、咲希の手料理も食べさせてね」

孝徳はそう言いながらトマト用のお皿を出して、冷蔵庫からレタスを出し水洗いをした。

「味の保証はしないけど、いいならね」

料理はするけど、得意じゃない。

「じゃ一緒に作ろうか?」

「うん」

孝徳の優しい提案に頷いた。

そう言えば、同棲していた彼とは一緒に料理よくしたな・・・

子供の頃の夢がコックさんだったみたいで、料理がとても好きな人だった。

専門の時にバイトしていたレストランで、真剣に就職するか考えてた。

結局、SEになってそっちの道で就職した。

私と付き合っていなかったら多分、コックさんの夢を諦めなかっただろうな・・・

卒業して暫くしたら一緒に住むって決めてたから・・・

「咲希、用意出来たよ」

チーズの盛り合わせ、トマトとレタス、しらすと大根おろし、冷や奴・・・

いつの間に大根おろししたんだろう?











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