穏やかと癒し・・・ときどき、あい・・・
「おじさんもわざわざ会社で咲希に会いに来なくてもいいだろう?」

「うちの社員って言われたら、そりゃ会いたくなるだろう」

「こうだいさんも一緒になって来なくてもいいのに」

「孝徳はかなり慌ててたよな」

「当たり前だろう。まさか会いに来るとは思わなかった」

「それは孝徳が甘いわよ」

と、隣で優美さんが孝徳に言う。

「私はあの食事会の時点で、想像できたわよ」

さすが優美さんってところなのかな。

「確かに俺が甘かったよ」

と、孝徳は溜息をつく。

「じゃそろそろ、飲み物頼みますよ。お料理は俺が頼みますので、ほかに必要なものがあったら言ってください」

と、こうだいさんがこの間のように仕切っていた。

社長の奥様以外はビールで、奥様はウーロン茶を運ばれてきていた。

「ではでは、皆様のご多幸に」

と、乾杯をこうだいさんが行い、乾杯と自分の前で軽くジョッキ、グラスを上げ乾杯する。

「咲希、お疲れ」

と、ジョッキを合わせる。

「お疲れ様」

この後は特に孝徳の彼女ということに触れることなく、食べて飲んでそれぞれで話をして盛り上がっていた。

孝徳のお父さんは設計士で設計事務所を営んでいるということで、孝徳の家も社長の家もお父さんが設計したらしい。

なんか自分の家を設計するっていいな。

と、単純にそんなことを思っていた。

優美さんが設計士なのお父さんの影響らしい。

一級の設計士はどうするんだろう?などと思っている間に時間はあっという間に過ぎていった。

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