背中で語る言葉
1章 2度目の夏
EP1 再開
だんだんと暑さが増してきたこの頃。
「そこまで!後ろから答案集めろー。」
私、大下 夢叶(おおした ゆめか)の地獄が...。
「終わったーーー!!!!」
思い切りバンザイする。
「意外と今回いけたわね。
しかも期末だからしばらくテストもないわ。」
私の前の席で中学からの親友、江藤 奈瑠(えとう なる)。
美人で背が高いからモデルみたいで、なんでもできる学園のマドンナ。
「ユメは野球バカだものね、勉強したら?」
...美しい薔薇には棘がある。
そんなストレートな言い方にも惚れます、奈瑠様。