俺様生徒会長に鳴かされて。

「今は確かにあまり表にはでていないけど。昔は毎日のようにテレビに出てたんだよ。

ほら、覚えてない?ドラマやCMに引っ張りだこでさ、『女の子みたいにかわいい男の子』って一世を風靡した子役」


「…あ!いた!

『あやちゃん』!」


「そそ。あの『あやちゃん』が彪斗だよ。

成長期に入って人気が下火になったのを理由に引退したんだけど、

ホントを言うと、彪斗自身は子役なんかやりたくなかったらしんだよね。

彪斗の家って、芸能一家だからさ、お父さんに無理矢理やらされてたみたい。

引退してからは、本当の夢だったアーティストの道に行ったんだけど、やっぱり、いやいや子役やっていた時のトラウマか、自分で表に立って歌うのは気が進まないみたいで、提供する側にいっちゃったの。

今ヒットしてる曲のほとんどは、『A』って名義で彪斗が手掛けたやつだよ」



知ってる…。



『A』って次々にヒット曲を出している新進気鋭の作曲家だ。



「この作曲家はすごい」って、お父さんも言ってた。



作曲家としての才能もあるけど、なにより歌手に合う音やリズムを見つけるのが上手いって…。
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