俺様生徒会長に鳴かされて。
「…そう、こうした方がずっといいよ。
君はこの姿でいるべきだ。それが一番、ふさわしい」
ふさわしい?
やっぱり、この特別な学園で過ごすには、地味な姿でいてはいけないの…。
「彪斗のやつ、君をあんな姿のままにさせて、ひどいと思わない?
いったい、どういうつもりなんだろうね。
君のことからかって遊んでいるようにしか、俺は思えないんだけどな…」
彪斗くんが、わたしをからかう…?
ズキリ
胸が痛む。
『絶滅危惧種』
バカにするように言った言葉が脳裏によみがえる…。
バカにした格好のままいさせるなんて、確かに、からかってるっているようにも、思える…。
彪斗くん…。
ほんとは、わたしのことバカにしてる、のかな…?
彪斗くんは…。
わたしのこと、ほんとはどう思ってるかな…。
気になる。
すごく、すごく。
気になる…。
「なにしてんだよ、おまえら」
不意に、ぐいと引き寄せられて、雪矢さんの顔が遠のいた。
この強引な強さ。手の感触。
覚えがある。
「彪斗くん…」