イケメン侯爵様とお試し結婚!?

「はい、おまたせ。」

店主が紅茶を持ってきたところで、意識を取り戻します。

「いただきますか」

「え、ええ!いただきます」

慌てて、カップに目を落とします。

見とれてたの、気付いてないよね・・・?

「私の顔に、何かついてた?」

カップに口をつけたところで、ヴァン様に言われ紅茶を噴出しそうになります。

「はっ!・・・見てたの気付いて・・・」

「そりゃあね。まじまじと見すぎだよ」

「・・・・・」

やだなあ・・・。
私のやってる事全部わかっちゃってるんだもの。
この人には敵わないわ・・・・。

店の中は、外の活況とは違いとても静か。自然と気持ちも落ち着きます。

「・・・和みますね」

「でしょう?私はいつもここで、こうやって紅茶を飲みながら外を眺めるのが好きでさ。仕事の合間に寄ったりしてるんだよね」

アマルダも、一緒に外を見ます。

はためく屋台の旗。
行きかう馬車や荷車。

沢山の人が荷物を持って行きかう姿。
子供達が笑いながら遊んでいる姿。

色々な姿が、そこからは見えるのでした。
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