イケメン侯爵様とお試し結婚!?

こじんまりとした建物の中のお店。
中に入ると、店主が声を掛けてくれました。

「おお、ヴァン様!・・・とこりゃ噂の婚約者様ですか!!ようこそ、わが店に!」

「こんにちは、エライン。いつものを2つ頼むね」

「はいはい、そこの席どうぞ」

と、通されたのは窓側にある2人がけの小さい丸いテーブル。
そこに向かい合うように座ります。

食堂のテーブルよりはるかに小さいテーブルは、向かい合うと自然と近くなり、足元も触れてしまいます。
触れた足元から、熱が身体全体に行き渡る感じがして、思わず俯いてしまうアマルダ。


やだ、思ったより近い。
顔赤いの気付いてないかしら。

少し気を取り直し、ちらりと見るとヴァン様は方杖をついて、窓から外を眺めていました。

光に照らされるさらりとした茶色の髪。
濃いブルーの瞳。
程よい高さの鼻。
形のいい唇。

あまり近くで見る事のなかったヴァン様の顔に思わず見とれてしまいます。

ほんと、綺麗な顔。絵になるなぁ・・・・。
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