イケメン侯爵様とお試し結婚!?



「軽い脳震盪を起こしていますが、心配ないでしょう。傷もそんなに深くない。じきに目を覚ましますよ」

ヴァン様の部屋で、お医者様はひととおり状態を見た後、アマルダに告げました。
ヴァン様はあの後、この騒ぎで駆けつけた街の護衛によって屋敷まで運ばれたのでした。

お医者様の言葉で安心するアマルダでしたが、自分をかばって怪我をした事にとても胸を痛めていました。
アマルダはベッドで寝ているヴァン様を、潤んだ瞳で見ています。


「ごめんなさい・・・。わたしのために」

握っていたヴァン様の手にぱたりと涙が落ちていきます。

私がもっと早くに気付く事が出来ていたらこんな事にはならなかったのに。
もっとしっかりしていたなら・・・!
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