ラストボーイ











かぁ~っと熱くなる顔と体温。


体の力が抜けて、
離れてく愁ちゃんの服を掴んだ。







「足りない?(笑)」






「‥‥なっ!足りた!大丈夫‥‥っ!」






クスクス笑う愁ちゃんの笑顔に誤魔化されて、

愁ちゃんはあたしを引き寄せると頭を撫でた。







その手が心地よくて、
思わずあたしは寝ちゃいそうになる。


大きな手。香水の匂い。

愁ちゃんは左手であたしの顔を胸に埋めて頭を撫でる。

右手はスマホのアプリ‥‥絶賛フィーバー中。








「愁ちゃん、今日一緒に帰れないかも。」






「何で?」






「パパのお墓行ってくる、命日なの。」






「ん、分かった」








< 274 / 316 >

この作品をシェア

pagetop