ラストボーイ
かぁ~っと熱くなる顔と体温。
体の力が抜けて、
離れてく愁ちゃんの服を掴んだ。
「足りない?(笑)」
「‥‥なっ!足りた!大丈夫‥‥っ!」
クスクス笑う愁ちゃんの笑顔に誤魔化されて、
愁ちゃんはあたしを引き寄せると頭を撫でた。
その手が心地よくて、
思わずあたしは寝ちゃいそうになる。
大きな手。香水の匂い。
愁ちゃんは左手であたしの顔を胸に埋めて頭を撫でる。
右手はスマホのアプリ‥‥絶賛フィーバー中。
「愁ちゃん、今日一緒に帰れないかも。」
「何で?」
「パパのお墓行ってくる、命日なの。」
「ん、分かった」