ラストボーイ
愁ちゃんとのキスは初めてじゃないのに、
きっと何回しても慣れないしドキドキする。
愁ちゃんの手があたしの首元に触れる。
寒さで冷えた手の平に反応して変な声が出た。
「もう無理」
え?無理って何が‥‥?
あたし別に嫌がった訳じゃないよ‥‥。
そうも考えている間に、
愁ちゃんの顔が近付いてきて、
白い吐息があたしにかかる。
「‥‥愁ちゃん?」
ふたたびあたしに触れた唇。
だけどさっきとは違う甘いキス。
角度を変えて何度もあたしを求める愁ちゃんの唇。
慣れてないあたしは上手く呼吸が出来ない。
「んっ‥‥はっ」
自分でも思ういやらしい声に恥ずかしくなる。
すっかり息の上がったあたしを愁ちゃんは開放した。