Is you is or is you ain't my baby?
小梅は笑うと、
「もちろん、無意識だよ」
と、言った。

「だけど、こればかりは私もどうにもならないね。

何しろ、これは持って生まれてしまったものだから」

そう言った後、小梅は妖しく笑った。

その笑みに一瞬だけ引き込まれそうになったが、どうにかこらえた。

「ダイダイ、どうかしたのかい?」

「いや、別に…」

藤本は首を横に振った後、コーヒーを口に含んだ。

(本当に、無意識でやっているんだよな…?)

計算してでの行動だと、本当に質が悪い。

「そう言えばだけど、ダイダイの方が年上なんだよね?」

小梅が思い出したと言うように聞いてきた。
< 69 / 315 >

この作品をシェア

pagetop