Love Place
朝、目が覚めると隣から寝息が聞こえてきた。
それは昨日のことが現実だということを裏付けていて。
その瞬間自分の顔に熱が集まってくるのがわかった。
気恥ずかしくなって緩まっていた渚の腕から抜け出して、リビングの方に行った。
そこでもう帰ろうかな、でも何も言わずに帰るのもな……なんて思っていると、ふとある会話を思い出した。
渚……料理しないんだったよね。
朝ごはん作っておいた方がいいのかな……?
一応作っておこうかな。
食べなきゃ私が食べたらいいしね。
まず食材入ってるのかな……?
そう思い立って冷蔵庫のドアを開けると、食材は案外揃っていて少し驚いた。
これいつもどうしてるんだろう?もしかして彼女とかいるのかな?
そんなことを考えていると心がモヤモヤと曇ってきて。
そんな気持ちを隠そうと急いで料理を始めた。
とりあえず簡単なものでいいや、といつも家でやるような料理を作っていると。