Love Place
バンっとドアの方から音が聞こえて。
キッチンから覗くと渚と目があった。
その瞬間、渚は安堵したような表情になってこちらに向かって歩いてきた。
「莉茉……」
と少し眠たそうに言う渚の声が小さい子どもみたいで可愛くて。
思わず笑いながら「おはよう、渚」と返した。
すると渚は後ろから覗き込んできて「何作ってんの?」と聞いてきた。
「朝ごはんなんだけど……渚食べる?」
「食べる」
「じゃあもう少しで出来るから座っててくれる?」
「やだ」
「え……?」
どうやら寝起きの渚は幼くなるらしい。
そうこうしているうちにご飯は出来上がって。
すると渚はご飯を運ぶのを手伝ってくれた。