Love Place
それからずっとテレビを見ていて。
その間に朱里とメールのやり取りをしているうちに、今度の土曜日に一日遊ぶことになった。
朱里と丸一日遊ぶことは本当に久しぶりで。
半年前に温泉旅行にいったぐらいだ。
またプラン立てなきゃな、なんて思っていると時間はあっという間に過ぎていた。
気がつけばもう外は暗くなっていて。
つけっぱなしにしていたテレビではいつの間にかゴールデンの番組が始まっていた。
「カレー温めなきゃ……」
そう呟いて、ずっと座っていて固まっていた腰を上げて動き始めた。
昼からはほとんど動いていなかったからか、お腹はあまり空いていなかった。
それからご飯が食べ終わり、お風呂に入って出てきた頃にはもう二十二時をまわっていた。
ベッドに入って考えることはやっぱり渚のことで。
今日一日は忘れて過ごそうと思っていたけれど、どうしても出来なかった。
諦めなければいけないことはわかっているけれど、それでも今までずっと心の中で想っていた人を諦めるのは簡単なことじゃない。
考えれば考えるほど涙は溢れてきて。
それが私の中でどれだけ渚の存在が大きいかを表しているように思えた。