イジワル同期とルームシェア!?
ショック療法って、今のキスが?

キスって……そういう風に使うものでしたっけ?

沸々と沸き上がるこの気持ちは怒りだ。
私は拳を震わせながら、元希を睨んだ。


「仮にも同期にそーいうことする?フツー?」


「ファーストキスならしないけど、アヤは違うだろ?ほら、少し落ち着いたんだから、感謝しろ」


元希が偉そうに言って、ぱっと両手を離した。

何もしませんよーといわんばかりに両手を顔の横で万歳して見せる。

確かに切ない気持ちは吹っ飛んだけど、怒りと混乱で頭からシュンシュン蒸気が出そう。
いっそ、発電もできそう。

顔なんか見ていられなくて、私は勢いよく立ち上がり背を向けた。背中に元希の声がぶつかってくる。


「おまえは都合のいい女なんじゃない。たぶん優しいんだよ」


「優しくありません」


現にこの場であんたをぶん殴りたい衝動に耐えておりまする。
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