イジワル同期とルームシェア!?
「あ、元希。上の棚のサラダボウルとってくれる」


「おまかせあれー」


着替えに行こうとしていた元希が、くるっとユーターンしてくる。
私より20センチは高い元希は、少し背伸びをしただけで、流しの上に設置された棚に届く。


「男手があると便利ですなぁ」


「高いところの物を取るのと、瓶の蓋を開けるのと、米買った時にはな」


確かにそうだけど、自分で言うと自虐的ですよ、元希サン。

元希からサラダボウルを受け取ると、私は手早く夕食の準備を始めた。




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