イジワル同期とルームシェア!?
いつものことで、居酒屋の外に出ても、みんななかなか帰ろうとはしない。
二次会をやるとか、次はいつ開催するかとか。


「青海ー、文のこと送って行ってよー」


サッコが気を利かせたのか、元希を呼ぶ。

努くんたちのいる輪から抜けて来てくれた元希は、いつも通りの意地悪口調で言った。


「背負ってけって?無理、俺、壊れちゃう」


「あんた結構筋肉あるって、女子の間で噂ですわよ。ほら、文のことは頼んだ」


サッコが私の背を押す。
私はぐらりと傾いだ上半身を振り子のように戻し、しっかと大地に踏ん張った。


「えー?タクシーに押し込めばいい?めんどくさ」


「タクシーでもいいけど、家までちゃんと送ってあげなさい」


「えー?ブンが送られ狼になって、俺襲われちゃうかもよ?」


元希の言葉に、同期女子がニヤニヤ見守っている。
くそう、こんなつもりじゃなかったのに。
っていうか、元希がムカつく。なんで、私が狼にならなきゃならんのじゃ。誰もあんたの手なんか借りたくないわい。
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