イジワル同期とルームシェア!?
「自惚れてんじゃないわよ。あんた、プールの時気づかなかったの?青海はずーっと文のこと目で追ってたわよ。あんたが隣にいる時もね」


「そんなの嘘です!金村さんは、古町さんの味方だからそんなこと言うんでしょう?」


泣きながら日本酒をガブ飲みする渡辺。

あーあ、今言っても心に響くかわかんない。
でも、青海にきちんと告白して振られるっていうプロセスを得られなかったこの子は、恋心を恨みに転換しちゃってるんだ。
どこかで断ち切ってやらなきゃなんないよなぁ。


「両思いの二人に割り込んでんのは渡辺。もう、いい加減にしな」


「ムカつく!!」


怒鳴った渡辺がガバッと身体を起こした。そして、バンッとすごい音をたてて、テーブルを叩く。チェーンの居酒屋にもそれは響き渡り、周囲の視線が痛い。

っつうか、なに?
やる気か、このヤロー。

酔って調子にのる後輩に軽~く昔の血が騒ぎかける。でも、私が手や言葉をくだす前に横の山口が立ち上がった。

いきなり、勧めていたお水を渡辺の頭からぶっかけたのだ。
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