イジワル同期とルームシェア!?
「いやいや、大丈夫だろ。つーか、呼び間違いなんてよくあるよ」


慌ててフォロー。しかし、社長の名前を本人の前で言い間違えるということは少なく、俺の無茶なフォローにますます古町はしょげた顔になる。

俺はそんな古町をついまじまじと観察してしまう。

伏せられたまつげが長い。
値踏みするわけじゃないけど、身長やスタイルは人並みって感じに見てた。
顔も普通よりちょこっと可愛いかなって感じだけど、この困り顔は結構イイ。

単純にタイプ?
いや、そういうわけでもないだろ。
ただ、しゅんとした表情に不思議とドキッとしたんだよ。

泣かれちゃ困るけど、もう少し見ていたい気分だ。


「失敗とかね、普段はあんまり気にしない方なんだ。鈍いっていうか、ノーテンキっていうか。でも、今日はみんなの前で社長に失礼なことしちゃって。穴があったら入りたい」


「それで、こんなところでひとりメシ?友達いないコみたいになってるぞ」


リクルートスーツの新入社員がビルの狭間でぼっちメシ。仲間に馴染めてない感がハンパない。


「う、それもなんか悲しい。でも、会議室にいたくなかったんだよ」

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