イジワル同期とルームシェア!?
元希が戻り、再び顔を出すまで、またしてもゴミ箱の横にいる私。

ひょこっと引き戸から顔を出した元希は、やっぱり赤い頬をしている。


「食べる?」


ふらふら寄ってきた元希の手には、何故かポテトフライが一本。


「食べない」


私は元希の手首をつかみ、差し出されたクタクタのポテトフライをヤツの口に方向転換。

元希は「美味しいのに〜」と言いながらポテトフライを咀嚼している。

駄目だ、酔っ払いに絡まれてる場合じゃない。


「か・ぎ!」


「あー、そうだった」


元希がもう片手に持っていた鍵を私に差し出そうとした時だ。


「青海ー、大丈夫か?」


玄関の引き戸から努くんが顔を出した。
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