ネタ集め

その夜夢を見る


気がつくと白い部屋の中にいた


そこには窓と椅子二つに間に丸いテーブル


窓からはぼんやりと何かが見えた


その何かはわからない


全体的に白かった


椅子もテーブルも窓枠も


テーブルの上には甘い紅茶の入ったコップとブラックコーヒーの入ったコップ、その真ん中にはお洒落な皿に入ったマカロンやチョコレート、クッキー等があった


なんだこことぼんやり思っていると男の声が前から聞こえた


「よぉ、やっと気づいたなぁ?」


前を向くと麿眉が特徴の花宮真がいた


主人公は前世(?)の姿をしていた


「ここは……?」


花宮「ふはっ、お前の夢ん中だ」


「夢の…中?」


少し間が空く


花宮「…俺の時よかまだまだだが、アンタ随分参ってるみたいだなぁ?」


人をからかうようなウザったい顔をしながら話す


「……それが?」


花宮「はぁ…アンタを助けるなんて癪だが一応お前も俺だからな」


椅子の背もたれにもたれながら言う


「助ける…?どうやって…」


花宮「ふはっ、"お前と入れ変わる"んだよ」


「はぁ?!それこそどうやって?!」


花宮「気づいてないみたいだけど、お前の中にはもう俺がいるんだよ。一回だけだがお前に話しかけたこともあったなぁ?」


「いつからなんだよ…」


花宮「お前が丁度、お前の異変に気づいた時…かなぁ?」


「それじゃ、あのときの声はお前だったのか…」


花宮「ふはっ、よく言うぜ。お前気づいてたんだろ?」


「……別に」


花宮「どうした?つれねーなぁ、クククッ」

睨みながら

「お前が表に出て、みんなを傷つけるなんてこと許さないからな…」


花宮「ふはっ、お前のことなんか知らねーよ。元は"俺"なんだ。そこを忘れんなよ?」

花宮の声が遠ざかる

そこで目が覚める

「なんなんだよ…」

汗でぐっしょりしていたためシャワーを浴びる

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