私が好きなのは貴方だけ。


とっさに私はグーの手にして

自分の前で構えた。


なんていうんだろ、ボクサーが

構えたみたいに。




そしたら黒乃くんは

びっくりした顔をした。




やった〜!!私の事、強いって

思ってくれた〜!!



って喜んだのも束の間、

黒乃くんはすぐにクスッと笑った。



え、なんで、なんで笑うんだ。




私が小首を傾げると




「なになに?そんなに俺が怖い?

てかノート全然書けてないじゃん」




そりゃあ、怖い代表の貴方は

怖いに決まってますよっっ!



って、ほんとだ。


私、どうやって強いって思ってもらうか

考えすぎて授業聞いてなかった、、。



私が急いでシャーペンを握ると




バサッ




机の上に私のじゃないノートが

置かれた。



「結構消されてるから俺の見ろよ。」


「え!」



黒乃くんって、もしかして

優しい代表1位でもあるの??



なんかよくわかんないけど

早く写して早く返さなきゃ!



「あ、ありがとっ」





私は小声でお礼を言うと

すぐに目線をノートに移した。
< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop