No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
Ⅹ´不安とあなた

ゆっくりと
二人の時間は、過ぎて‥‥‥
私は······
圭吾に たっぷり堪能されて
朝を迎えた。

今まで·····と·····

同じ朝······同じ空間·····

子供たちの声······

全てが·······私には······愛おしい。

そんな毎日の中

妹の彩乃の結婚式の招待状が届いた。

母から電話で、
「圭吾さんと、話してみて、
良ければ帰国してほしい。」
と、言われた。

「わかりました。
圭吾に聞いてから連絡します。」
と、伝えて電話をきった。

紗綾乃は、
圭吾が帰宅して
招待状を圭吾に渡した。

圭吾は、
「ん?、何?」
と、言いながら中を確認して

私をじっと、見つめて。

「紗綾乃、仕事調整するから、
二週間ほど日本に戻ろうか?
子供達にも、日本を見せてあげたい。」
と、言った。

私は、躊躇していた。

一度は、愛しあった二人だ。
私は、行かない方が‥‥と考えていた。

返事をしないと私に
圭吾は、後ろから私を抱き締めて
「さ・や・の。また、僕を疑ってる?
言ったよね、僕には紗綾乃だけなの
こんなに、紗綾乃を溺愛しているのに。

それに・・紗綾乃にも、
いいきかいでは?
日本に凝りあるだろ?
     僕のせいだけど‥‥」

「ごめんなさい。
疑ってるわけではないけど
自信が‥‥なくて‥‥

ドイツにいるのは、圭吾のせいではないよ。
もとから、ドイツに永住したかったから
でも‥‥うん、帰ろう!
父とも、話せるかも‥しれない‥‥‥」

「うん、そうしょうね!
でも、僕を疑ったんだから、
お仕置きは、決定ね。
はい、寝室にいくよ。」と‥‥
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