狼さんに喰われたい。
「い...」


「い?」

大神さんが私の両手を掴んで、顔を覗き込む。


「行きます!行きますっ!!」

バッと大神さんから離れた。

このままじゃ...心臓破裂しそう...!!



「本当に??よっしゃ!!」

予想以上に大神さんが喜ぶ。


思わずププッと笑ってしまう。


「ミャーどうしたの?」


「いや、大神さん...
子供みたいですね。」


「子供じゃないって...
証明しようか?」


「大神さんが言うとエロく聞こえます。」


「そりゃあそうでしょ。
そういう意味で言ったんだから。」


危険を感じて、段ボールで大神さんとの間に壁を作った。
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