狼さんに喰われたい。
「こんなのじゃ意味ないよ?」

大神さんが段ボールを退かして、私との距離を詰める。


「でも、ミャーが本当に嫌なことはしないから。」


「さっき、襲われたんですけど。」


「ん?何の話??」

大神さんが分かりやすく素っ惚ける。


「でもね。
狼と猫が同じ檻に入れられたら、いつかはそういう日が来るよね。」


「それって...
どういう意味ですか??」


私を壁まで追い詰めて、トンっと壁に手をつく。


「喰われちゃうかも、ってこと。」

そう囁くと、大神さんは私の布団で寝てしまったー
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