あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
 私は壁に背を預け、落ち着けとばかりに大きく深呼吸を繰り返す。

 彼はどうしてしまったのだろう。
 私が目を合わせない態度を取ったくらいで、あんなに不機嫌になって。

 しかもキスしてくるとは、完全に意味不明だ。

 最後に見せた架くんのあの表情……
 彼がどうしてあんな顔をしていたのか、その理由は私が彼を傷つけたせいではないかと、なぜかそんな気がした。
 私のどの発言が気に(さわ)ったかがわからないので、謝りようがないのだけれど。

 天井を仰ぎ見ながら深呼吸をしても、爆発しそうな心臓はなかなか落ち着いてはくれない。
 だって……キスしてしまったのだから。

 私自身、いつぶりだろうと記憶をたどれば、大学時代に元カレの修次としたのが最後だ。
 いや、これ以上思い出すのはよそう。トラウマになった別れの部分までよみがえってしまう。

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