あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「昼も夜も働いて、さらにお婆さんの介護も手伝ってたら、体がもたないよ」

 もしかしたら……お婆さんの介護費用が必要だから、というのが理由なのかもしれない。
 詳しい事情は聞いていなかったけれど、どこか施設などに入居しようとしているのなら、それなりのお金が要る。

 お金のため。それがすべてだろう。
 それ以外の理由で、樹沙ちゃんが自分と間逆の世界に身を置くとは思えない。

「葉月さん……」

 顔を上げて私の名を呼んだ樹沙ちゃんの瞳に、薄っすらと涙が浮かんでいる。

「ごめんなさい。嘘なんです。お婆ちゃんの介護」

「え、どういうこと?」

 咄嗟に聞き返してしまったけれど、その言葉通りなのだろう。
 お婆さんの介護を手伝っている話は、最初からなかったのだ。

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