あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「定時で帰る理由がほしくて嘘をついていました。お婆ちゃんは茨城で暮らしてて元気なんです」
彼女は介護を理由に定時で退社して、あのお店で働いていた。
お婆さんの介護を手伝うなんて健気だと感心していただけに、その事実を耳にして心に少しの衝撃が走った。
「お婆さんがお元気なら良かった」
「……」
私の言葉で樹沙ちゃんが再び伏せ目がちになった。
お婆さんの介護費用が問題ではないなら、なぜあの店で働かなければいけないのか、私にはその疑問が残ったままだ。
「葉月さん、勝手なのは重々承知してるんですけど、このことは社長には黙っていてもらえませんか? 私……お金が必要なんです」
社長がこの事実を知るわけがないとは思っていた。
私と同様に樹沙ちゃんも正社員なので、バイトは社内規定で禁止されている。
彼女もそれはわかった上での行動なのだから、やはりなにか他の理由がありそうだ。
「お金がいるって……どうして?」
私が尋ねると、樹沙ちゃんが再び視線を上げた。
彼女は介護を理由に定時で退社して、あのお店で働いていた。
お婆さんの介護を手伝うなんて健気だと感心していただけに、その事実を耳にして心に少しの衝撃が走った。
「お婆さんがお元気なら良かった」
「……」
私の言葉で樹沙ちゃんが再び伏せ目がちになった。
お婆さんの介護費用が問題ではないなら、なぜあの店で働かなければいけないのか、私にはその疑問が残ったままだ。
「葉月さん、勝手なのは重々承知してるんですけど、このことは社長には黙っていてもらえませんか? 私……お金が必要なんです」
社長がこの事実を知るわけがないとは思っていた。
私と同様に樹沙ちゃんも正社員なので、バイトは社内規定で禁止されている。
彼女もそれはわかった上での行動なのだから、やはりなにか他の理由がありそうだ。
「お金がいるって……どうして?」
私が尋ねると、樹沙ちゃんが再び視線を上げた。