あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「仕事は会社員ですか?」

「あ、うん。そんな感じ」

「いいっすね。バリバリ働いてて、彼氏いなくても平気! みたいな女の人って、カッコいいっす!」

 カッコいい……そう表現されたのは初めてだった。
 たしかに杜村社長みたいな女性は、同じ女から見てもカッコいいと思う。

 私ももしかしたら、将来あんなふうになれるだろうか。
 私は杜村社長のような色気はないにしても、楽しく仕事をして、それをなによりの生きがいにしている“働く女性”に。
 そんな妄想を頭の中で繰り広げていると、自然と笑顔になった。

「実はうちの社長がそんな感じなの。一から会社を立ち上げたし、カッコいい女性でね」

「へぇ~、見た目はどんな感じ?」

「とても綺麗な人よ」

 社長は仕事ができるだけではなく、頭の先からつま先まで隙のない“美しい女”であり、尊敬できる人だ。

「やっぱりそういう人って美意識も高いんじゃないっすか?」

 山井くんの質問に、にこりと笑ってうなずいた。

 働く女性は一般的に、服装にしろメイクにしろ、美意識は高い気がする。
 周りの目もあるので、たしかにどれについても気は使っている。

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