あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「実はこういうのあるんですけど……」

 山井くんがにこにことした笑みを保ちつつ、隣の椅子に置いていた鞄からごそごそとなにかを取り出した。
 指輪が入っているケースだったようで、私が見やすいようにそれをテーブルの真ん中に置いた。

「0.5カラットのダイヤなんです。ピンクダイヤのサイドストーンも付いてるし、かわいいでしょ?」

「……あ、うん」

「葉月さんの綺麗な指に、この指輪は絶対ピッタリっすよ!!」

 万が一私に似合うとしても、それがどうしたというのだろう。アクセサリーの素晴らしさを説いているのかな?

「数量限定の商品なんですよね。良かったらひとつどうですか? しかも! 定価百万のところ、今なら八十万でオッケーです!」

「は、はちじゅうまん?!」

 思わず声がひっくり返ってしまった。
 いくら本物の宝石だとはいえ、その金額には驚きしかない。ダイヤがこんなに高いとは知らなかった。

「高いですかね?」

 私はこの分野には疎すぎるからそう感じるのだろうか。
 さも不思議そうな顔をする山井くんを見ていると、驚いている自分が恥ずかしくなってくる。

 ダイヤの指輪で八十万……それは高くはないの?……わからない。

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