あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「肝だめしイベント。廃墟で男女がペアで探検するんだって。最初に自己紹介タイムがあって、そのあとフリータイムで肝だめしらしい」
肝だめしね。それもまた夏らしい企画だ。
私は幽霊とかオカルト系は怖くて苦手だけれど、好きな人もいるだろう。
それに、異性と一緒に恐怖体験をすると恋愛に陥りやすくなるという“つり橋効果”もある。
「わざわざ廃墟を探して借りたのかしら? 手が込んでるわね。どこの会社?」
「リーベ・プロデュース」
「あそこか」
架くんから企画したイベント会社の名前を聞いた社長が、眉をひそめながら視線を下げた。
肝だめしね。それもまた夏らしい企画だ。
私は幽霊とかオカルト系は怖くて苦手だけれど、好きな人もいるだろう。
それに、異性と一緒に恐怖体験をすると恋愛に陥りやすくなるという“つり橋効果”もある。
「わざわざ廃墟を探して借りたのかしら? 手が込んでるわね。どこの会社?」
「リーベ・プロデュース」
「あそこか」
架くんから企画したイベント会社の名前を聞いた社長が、眉をひそめながら視線を下げた。