あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「アンタ、ホストを辞めなさい」

 堂々巡りのように、再び凪子さんがそのセリフを口にする。

「ヤクザの女かもしれない客はいるけど、手は出してないよ」

「事実はどうでもいいの。とにかく今すぐ辞めなさい」

 静かにドスをきかせ、凪子さんの瞳が俺をじっと射貫く。

 なにがなんでも俺にホストを辞めさせる気だろうか。
 俺がこうしてリッチに暮らしているのが気にくわないのか?

「架、アンタはね、ホストには向いていない」

「はぁ?!」

 この発言には思わず大きく反応して大声まであげてしまった。

「なに言ってんの。俺、あのエルドラゴンで、今はナンバーワンなんだよ!」

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