あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
 年が明けて凪子さんの会社に入社し、少しずつ仕事を覚えていった。

 どうやら婚活イベントを企画する小さな会社だったらしい。
 そんなことも知らずに入社した俺は、不真面目すぎると自分でも反省した。
 せっかく拾ってもらったのだから、会社に貢献したいという気持ちはあるし、がんばりたい。

 凪子さんは、しょっちゅう俺のことを気に掛けてくれて、暇があれば家に呼んで晩飯を食わせてくれる。

「うわ、めっちゃニンニクが効いててうまい!!」

「タコのアヒージョ。イケるでしょ?」

 見た感じは料理なんてしそうにない凪子さんだけれど、意外と上手だったりする。
 しかもジャンルを問わずなんでも作れるみたいだ。
 男を落とすとき、彼女は胃袋からガッチリ掴むタイプらしい。

「若い男がモリモリ食べるのっていいわね」

 俺が味を褒めたせいか、凪子さんが次から次へと俺の目の前に料理の皿を置いていく。
 さすがに全部は食べきれない量だ。

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